2026.08.05
熊本地震から1週間。杉並の防災を、改めて考える。
このたびの熊本地震で被災された皆さまは、不自由な生活をいまだ余儀なくされています。心よりお見舞い申し上げます。一日も早く日常を取り戻されることを心からお祈り申し上げます。あわせて、復旧・復興に尽力されているすべての関係者の皆さまに深く敬意を表します。
今回の熊本地震から1週間がたちました。
連日の報道を見ながら、改めて「災害はいつ、どこで起きてもおかしくない」という現実を強く感じています。
10年前の熊本地震では、新耐震基準で建てられた住宅を含め、多くの建物が倒壊し、200人を超える尊い命が失われました。
一方、今回の地震では、この10年間で住宅の耐震化が着実に進み、その成果が現れていることも報じられています。日頃からの備えが、人命を守り、被害を最小限に抑えることにつながる。そのことを改めて実感しました。
しかし、建物の被害が抑えられても、生活への影響は決して小さくありません。
断水や停電によって、普段は当たり前に使える水や電気が失われ、多くの方が不自由な生活を余儀なくされました。ライフラインが止まることの影響の大きさと、日頃からの備えの重要性を改めて考えさせられます。
また、避難所の様子を伝える報道では、トイレ環境の確保が大きな課題として取り上げられていました。
災害時には水洗トイレが使えなくなることも多く、不衛生な環境は体調悪化や感染症の発生にもつながります。携帯トイレやマンホールトイレなど、平時からの備えを一層進めていくことが重要です。
さらに、近年の猛暑を考えると、避難所となる学校体育館などへの空調整備も欠かせません。東京都では整備が進んでいますが、誰もが安心して避難生活を送れる環境づくりを、引き続き充実させていく必要があります。
杉並区にも、木造住宅が密集し、火災の危険性が高い地域があります。
大地震が発生すれば、建物の倒壊だけでなく、同時多発火災への備えも極めて重要になります。木造住宅密集地域の改善や老朽建築物の耐震化・不燃化、狭あい道路の拡幅を着実に進めていかなければなりません。
同時に、防災はハード整備だけでは十分ではありません。地域の防災会と消防団が日頃から連携し、実践的な訓練を積み重ねることで、地域全体の防災力を高めていくことが何より大切だと考えています。
今回の熊本地震は、「もし杉並で同じような災害が起きたら、私たちはどう備えるべきか」を改めて考える機会となりました。
災害の発生そのものを止めることはできません。しかし、日頃の備えによって被害を減らし、多くの命を守ることはできます。
私は、災害に強い杉並を実現するため、木造住宅密集地域の改善、防災力の向上、そして地域で支え合う仕組みづくりに、これからも全力で取り組んでまいります。