2026.08.20
いつもの杉並を、もしもの力に。 「フェーズフリー」で考える、これからの杉並の防災
熊本地震、千葉豪雨――。
災害は、いつ起こるかわかりません。
だからこそ、防災というと「災害が起きたときのために、特別な備えをしておく」という考え方が一般的です。
もちろん、備蓄や避難所の整備、建物の耐震化、地域の防災訓練などは欠かせません。
一方で、私はこれからの杉並の防災を考えるうえで、もう一つ大切にしたい考え方があります。
それが「フェーズフリー」です。
フェーズフリーとは、災害時と日常時を分けるのではなく、普段から使っているものや、地域にある仕組みを、もしものときにも役立てるという考え方です。
私は、この考え方を杉並のまちづくりに取り入れていきたいと考えています。
「防災のため」だけでは、続かない
例えば、地域のお店。
普段から区民の皆さんが利用している商店や飲食店、スーパー、企業などが、災害時には地域の支えになることができれば、まちは大きく変わります。
そこで私が提案したいのが、「杉並フェーズフリー協力店」という仕組みです。
これは、区が地域の店舗や企業などと協定を結び、それぞれの特徴や設備、サービスを生かして、災害時にも地域を支えていただく仕組みです。
例えば、
・停電時にも使える電源を地域に提供する
・断水時に利用できる設備を備える
・一時的な休憩スペースやトイレを提供する
・災害情報を地域に伝える拠点になる
・高齢者や障がいのある方、子どもなどの支援に協力する
など、店舗や企業の特性に応じて、できることはさまざまです。
大切なのは、「災害のためだけに新しいものをつくる」のではなく、「普段あるものを、もしもの力に変える」ことです。
杉並には、すでに大きな力があります
私は16年間、杉並区議会議員として地域を歩き、多くの区民の皆さんの声を伺ってきました。
また、消防団分団長として地域の防災活動にも携わってきました。
災害が起きたとき、最後に頼りになるのは、行政だけではありません。
地域で暮らす人、商店、企業、町会、防災会、消防団、学校など、地域にあるさまざまな力がつながることが重要です。
そして、そのつながりは災害が起きてから突然つくることはできません。
だからこそ、平時から顔の見える関係をつくっておく。
これがフェーズフリーの大きな意味だと思います。
「防災」を、もっと身近なものに
防災という言葉を聞くと、少し堅苦しく感じる方もいるかもしれません。
しかし、いつも利用しているお店が、いつものように地域の人を支えながら、いざというときにも力を発揮してくれる。
そんなまちなら、防災はもっと身近なものになります。
建物の耐震化や道路の整備、避難所の環境改善といった従来の防災対策に加えて、地域の店舗や企業、人と人とのつながりそのものを「防災力」にしていく。
私は、そんな杉並をつくっていきたいと考えています。
「いつもの杉並を、もしもの力に。」
これが、私が提案するフェーズフリーの防災です。
建築士、消防団分団長、そして元区議会議員としての経験と視点を生かしながら、区民の皆さんが「ここで暮らしていてよかった」と思える、安心・安全な杉並の実現に向けて、これからも具体的な政策を提案してまいります。
